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心理学のあれこれ

心理学史 005 個人方程式:反応時間の個人差

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18世紀末、グリニッジ天文台長が天体観測が正確にできていないとの理由から助手の一人を解雇した。しかし、天文学者ベッセルは、(助手の名誉を回復するためかどうかは不明だが)反応時間に個人差があることを見出し、それはそれで仕方がないという理由を、個人方程式によって証明しようとした。そのかいあって、ベッセル以後、反応時間の個人差は誰にでも見られる正常な現象と認識され(正確ではないとの理由で解雇される場面がほとんどなくなっ)ている。

なお、グリニッジ天文台は、1675年イングランド国王チャールズ2世によってロンドン東部のグリニッジに創設され、1884年に経度0度に定められた天文台。時代の流れとともにロンドンのスモッグや街の明るさのために正確な天文観測ができなくなると、グリニッジ南東約97kmにある城に移されたが、1998年に長い歴史の幕を閉じた。

ベッセルはドイツの天文学者・数学者であり、恒星までの距離を最初に正確に測定したことで知られている。たぶん几帳面な肛門性格。