臨床心理学にいる

心理学のあれこれ

心理学史 011 ウェーバーの感覚測定

ウェーバー。1795〜1878。ドイツの解剖学者、生理学者。皮膚の感覚や感覚器を探る先駆的な研究をおこなった。

ウィッテンベルクに生まれ、ライプチヒ大学で学び、同大学の解剖学と生理学の教授として勤務。皮膚の圧力と温度に対する感覚、そして耳に関する研究によって実験心理学の道を切り開いた。ウェーバーの法則は、刺激とそれによって引き起こさえる感覚との数量的な感覚を公式化したもので、刺激が強い時には、刺激が変化したと感じ取れるための変化量も、それに比例して大きくなると仮定する(→詳細については後述)。これに基いて、感覚の強さそのものを数値として定義しようとした数式がウェーバー・フェヒナーの法則である。

ウェーバーは、生理学者として感覚(主に触覚)の研究を行った。コンパスの両端で同時に皮膚を刺激した際に、1点ではなく2点として感じる最小の距離(2点閾)、2つの重さの違いを区別できる最小の重量差(弁別閾)を量的に測定。比較刺激と弁別閾の比(ウェーバー比)が一定であるというウェーバーの法則が有名である。ウェーバーの研究はフェヒナーに受け継がれ、精神物理学として大成した。