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心理学のあれこれ

心理学史 017 ブレンターノの作用心理学

ブレンターノ

1838〜1917、ドイツの哲学者、心理学者。ロマン主義の詩人クレメンス・ブレンターノの甥。ミュンヘン、ヴュルツブルク、ベルリンなどで哲学と神学を学んだ後、ビュルツでカトリック司祭になるが、(おそらく合わなかったようで)ヴュルツブルク大学教授を得てウィーン大学教授を勤めた。そのとき、フロイトはブレンターノの講義を2年間にわたって聴講している。

ブレンターノは、アリストテレスや経験主義哲学を研究し、哲学を心理学によって基礎づけようとしていた。

「例の時代遅れの老いぼれアリストテレス学派信奉者」


作用心理学

ブレンターノは、「経験的立場からみた心理学」(1874)において、心理学は本来、見る・聞くなどの心的作用を研究すべきだと主張。心の作用が持つ指向性を重んじ、ヴントの要素主義的意識心理学に反対した。

この作用心理学はシュトゥンプによって発展し、シュトゥンプは、感覚は刺激に対応して生じるが、それを意識するか否かは心的機能の働き方によるとして、現象と心的機能とを区別した。