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心理学のあれこれ

心理学史 019 エビングハウスの記憶研究

エビングハウス

1850〜1909。ドイツの心理学者。ベルリン大学で哲学を学び、1880年にベルリン大学講師、1894年にブレスラウ大学教授、1905年ハレ大学教授を勤めた。フェヒナー「精神物理学」に感銘を受け、感覚以外の高等精神作用にもこのような実験的研究が必要であると考えて記憶研究に向かったといわれている。直接指導を受けた師を持たず、また弟子を作らなかった孤高の心理学者でもあった。

記憶に残る記憶研究を行った孤高の心理学者


記憶研究

エビングハウスは、精神物理学が単純な物理的刺激に対する感覚の大きさを測定したことから一歩前進し、高等精神作用の1つである記憶が厳密な実験方法で研究できることを示した。エビングハウスの忘却曲線は、無意味つづりを繰り返し復唱して暗記し、記憶の保持を検討した結果得られたものである。

記憶という高次精神過程が実験的に研究可能であることを示した点で、エビングハウスの著書「記憶について」は心理学史上、画期的な業績として評価される一方、エビングハウスの以後、記憶研究は暗記学習が偏樹される気運が熟成されたことも指摘されている。