臨床心理学にいる

心理学のあれこれ

心理学史 020 ゲッチンゲン大学における実験心理学研究

ミュラー

ミューラーは1880年代以降、実験心理学の一大中心地であるゲッチンゲン大学において厳密な実験心理学研究を行った。

ちなみに、ゲッチンゲン大学の正式名称はゲオルク・アウグスト大学であり、ハノーバー選帝侯ゲオルク・アウグスト(後のイギリス国王のジョージ2世)が1737年に創設、大学名は選帝侯の名前に由来する。中世以来の神学中心を排し、ラテン語にかえてドイツ語による授業や実験に基づく自由な科学研究で、創設後まもなくヨーロッパの学問と文化活動の中心となった。


ミューラーは、エビングハウスによる記憶の研究を拡張し、記憶は機械的な過程ではなく、接近連合だけでは説明できないことや、学習者が積極的に参加して記名素材を組織化・分類化していることを述べた。

ゲッチンゲン大学出身のカッツルビンは、後に実験現象学と呼ばれる知覚研究を行うことでゲシュタルト心理学が登場する礎を築き、また、イエンシュ直観像の研究により、実験的な方法で性格を類型化することを試みもした。