臨床心理学にいる

心理学のあれこれ

心理学史 021 ヴュルツブルク学派

1894年、ドイツのヴュルツブルク大学に心理学実験室を創設したキュルペは、高等精神作用の実験的研究を開始した。高等精神過程に関する一連の研究は、意識過程に内観ではとらえられない「無心像思考」が存在することを示し、ヴントが前提とする内観を否定したため、当然のことながらヴントやティチナーは、ヴュルツブルク学派の研究において思考過程で心像の要素が見出されなかったのは、内観を極めていないためだと厳しく批判した。

とはいうものの、思考に関する体系的な実験研究はキュルペを総帥とするヴュルツブルク学派以降とみられており、狭義には思考心理学といえばこの一派の研究群を指すことさえある。

キュルペ、ヴントとティチナーの返り討ちに合う。