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心理学のあれこれ

心理学史 028 比較心理学

比較心理学(エソロジー)は、生物学の一分野として、自然場面における動物の行動を観察によって系統発生的に比較研究する学問である。19世紀から20世紀初頭にかけて、アメリカの動物学者ホイットマンやヨーロッパのハインロート、クレーグらの研究によって基礎が築かれ、その後ローレンツらの手によって発展を遂げた。

自然観察を重視し、行動がどのような仕組みで発現するのかを探り、系統発生的比較研究を行い、行動がどのような役割を果たしているのかを考察し、なぜそのような行動をするのかを明らかにする、という立場を取る。

初期学習の研究に代表されるように、比較心理学は生得的行動の研究を重視しており、上述した本能(行動)が中心概念として用いられている。