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心理学のあれこれ

心理学史 030 ガルの骨相学

ガル

1758〜1828年。ドイツの解剖学者。骨相学の創始者。ドイツのティーフェンブルンに生まれ、ストラスブール大学で医学を学んだ後、ウィーン大学で医学博士を取得。ガルは、個人の能力や感情の発達状況が頭蓋骨に現れると考え、頭蓋骨を調べれば個人の知性や性格がわかると主張した。脳機能局在説は、19世紀半ばの解剖学者に立証されたと同時に、分厚い頭蓋骨が脳を現しているとはありえないということも明らかにされたため、現在は科学として見向きもされていない。

骨相学は、頭蓋骨の形によって人間の性格や知性がわかるという説で、19世紀の欧米に広く普及した。骨相学では、脳の一番外側にある大脳皮質は各分野で形が異なり、それにともなって大脳皮質を覆う頭蓋骨の形も異なるという考えに基づいているが、科学的な根拠はない(ということにされている)。単なる占いに見えるが…。


骨相学

骨相学はドイツの解剖学者フランツ・ヨーゼフ・ガルが提唱し、骨相学という言葉は、ガルの弟子であるヨハン・カスパル・シュプルツハイムが用いたものである。ガルの理論によれば、脳は多くの分野から成り立っており、それぞれの分野が異なる性格の特徴と知能をつかさどっており、その分野のサイズを測れば性格や知能がわかるという。性格や知能と脳の各分野のつながりを示す骨相図が広く出回り、骨相学の団体や書物は欧米で20世紀初頭まで流行した。

しかし、上述したとおり、頭蓋骨の形はその内側の大脳皮質の形と一致せず、また、性格や知性との関係も一向に証明されないため、やがて信用を失い、忘れ去られていった。