臨床心理学にいる

心理学のあれこれ

心理学史 037 ホールの児童・発達研究

ホール

ホールはアメリカにおける心理学の創設に高く貢献した人物の一人である。ハーバード大学のジェームズの下で心理学の学位を取得した後、ドイツに渡ってヴントに学び、帰国後はジョンズ・ホプキンス大学にアメリカ初の心理学実験室を開設(1883)した。その後、クラーク大学へ移り、ダーウィンの進化論の影響に基づく発達心理学を構想し、子どもの発達過程が人間の心の進化と同じコースをたどるという「発生反復説」を提唱した。「American journal of psychology(1887)」を創刊したことやアメリカ心理学会の初代会長に就任(1892)したことでも知られている。


ジェームズティチナーがフロイトをさほど評価しなかったのに対し、ホールはフロイトの精神分析の重要性を認め、フロイトやユングをクラーク大学20周年に招いてシンポジウムを開催している。その懐の広さが、ホール(広間)たるゆえんなのかもしれない。