臨床心理学にいる

心理学のあれこれ

心理学史 046 催眠

催眠とは、催眠法とよばれる一連の手続きによって生じる特殊な心理的・生理的な現象の総称である。独特の意識と注意の仕方、被暗示性(暗示のかかりやすさ)が特徴で、その結果、心理学的には知覚や動作、記憶、イメージ、思考、判断、態度などに、生理学的には脳波や脈拍、筋電図などに異常な現象が見られる。心身のこうした現象は、催眠法によらなくても宗教的な行事や感覚遮断、パニックなどの状況下でも、神経症や精神病、脳損傷などの病的条件下でも、さらには疲労や薬物中毒、睡眠などの特殊な条件下でも生じる。

これらの現象は通常日常生活では見られないが、「催眠法によれば」普通の人でも生じるという意味では、正常な反応ということができる。ちなみに、フロイトは催眠を早々に見切っている。