臨床心理学にいる

心理学のあれこれ

心理学史 056 実験現象学

要素主義や構成主義が心的現象を切り刻むことに対して、実験現象学は、直接経験や現象をあるがままの姿でとらえ(心的現象を切り刻むことはなく)、その特性に従って記述・分類し、相互の関係を比較・解明することによって、現象を成立させている本質的条件を明らかにしようとする立場である。本質的条件は、現象そのものの特性の中に内にもとめ、刺激条件は2次的な位置付けとされる。

19世紀末以来、ブレンターノ門下のシュトゥンプやマイノングらによって研究が行われ、カッツによる色の表れ方の研究やルビンによる図と地の分化に関する研究などの成果につながった。当然のことながら、行動主義心理学のような外部から観察できる行動だけを研究対象とする立場とは仲が悪い。