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心理学のあれこれ

心理学史 064 ブリッジマンと操作主義

ブリッジマン

1882〜1961年、アメリカの物理学者。マサチューセッツ州ケンブリッジに生まれてハーバード大学で学び、1910年から同大学物理学部に勤務して9年後に教授となった。高圧下(圧力)における様々な研究成果により、1946年にノーベル物理学賞が授与され、1955年に初めてダイヤモンドの合成に成功した。科学概念は具体的な測定や実験によってのみ規定できるという操作主義を主張している。


新行動主義には、物理学者ブリッジマンによる理論概念の操作的定義の提唱(操作主義)や、科学哲学における論理実証主義の影響も大きい。操作主義は、精神物理学者スティーブンスの研究が有名。理論的概念を観念的に定義することで生じる解釈の不一致を避けるという意味で、操作主義は心理学の科学的方法の徹底に寄与したが、あらゆる心理学的概念を手続きによって記述することの限界から、当然、その影響は弱まっていった。

補足

操作主義とは、刺激や反応は操作的に定義されなければならないというもので、逆にいえば、科学的な語句は、それを定義する操作的な手続きが実行可能な場合にのみ意味を持つとされる。この見解は、上記ブリッジマンが提唱したもので、この主張は科学的理論の形成途上にあった心理学にも影響を与え、特に心理学を純粋な客観的科学とすることを志した行動主義と結びつき、新行動主義の方法論的基礎として積極的に取り入れられることになった。