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心理学のあれこれ

心理学史 067 トールマンの目的的行動主義

トールマン

1886〜1959年、アメリカの心理学者。マサチューセッツ工科大学を卒業後、ハーバード大学で学位を取得し、カルフォルニア大学の教授になった。ドイツ留学時にゲシュタルト心理学に触れたことが、その後の理論形成に大きな影響を及ぼしている。

トールマンによれば、人は環境を見て(認知して)行動しているため、人がどのように環境を見ているのか、また行動の目的とそれを導く手立てをどのように考えているのか(仲介変数)を知らなければならないと主張する。これが巨匠ワトソンの行動主義とも、媒介過程を徹底的に無視するスキナーの行動主義とも異なる考え方で、狭義の新行動主義、あるいは目的的行動主義ともいわれる。


トールマンは迷路走行などのネズミの学習実験に基づき、ゲシュタルト心理学の影響が強い認知説の立場から、理論概念である仲介変数を導入して、行動は常に目標に向かって生じるという(目的論的立場から)学習理論を展開した。