臨床心理学にいる

心理学のあれこれ

心理学史 070 認知心理学成立の背景

認知心理学とは、1950年代から情報理論の発展やコンピューターの実用化、人工知能研究などの影響下で成立した「人間の認知過程の研究」をメインディッシュにする比較的新しい心理学の一分野である。知覚研究をベースに、サイバネックス、情報処理理論、人工知能研究、言語構成分析などが交じり合って発展したもので、基本的なモデルは、人間における視覚や聴覚の入力は、感覚受容器を通った後、様々な検出器によるパターン認知を経て知覚表象に至るとする。その際、入力された刺激の特徴を抽出する分析だけでなく、ゲシュタルトの法則やプレグナンツの原理に従って構造化することも想定している。

ゲシュタルト学派の影響のもとに、行動の主観的側面を重視し、アメリカ心理学会で大勢力をなしてきた行動主義や連合説・要素説・経験説を批判する一連の研究の総称でもある。