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心理学のあれこれ

心理学史 071 バートレットのスキーマ論

バートレットは、エビングハウスが行わなかった有意味素材の記憶実験を通じて、再生時に記憶変容にある種のパターンがあることを発見し、この説明に「スキーマ(心的図式、枠組み)」という概念を用いた。この概念は、人間が環境認知の際に活用していると想定されるモジュール(部品)を意味し、過去の経験や文化によって規定されると考えられている。現在の認知心理学では、高次の認知機能を説明する上で広く用いられている。

スキーマとは、例えば、学校、会社、買いものすること、食事することなど、日常的に繰り返し経験する事物や出来事に関する一般的な知識のことであり、同様の概念は、スクリプト、フレームと呼ばれることもある。ちなみに人間集団におけるスキーマは、ステレオタイプと呼ばれる。