臨床心理学にいる

心理学のあれこれ

心理学史 072 ピアジェの認知発達理論

ピアジェ

1896〜1980年、スイス生まれの発達心理学者。個体はその誕生以後、どのような発生過程をたどって(ヨーロッパ的理性の根幹である)論理的な認識に行き着くのかを、認知一元論的に明らかにしようとした。

いくつかの大学で研究を続けた後、1956年にジュネーブ大学に国際発生的認識論センターを創設、諸外国の科学者を招き学祭的な研究を行った。その研究成果は、心理学だけでなく、教育学や思想にまで影響を及ぼしている。


ピアジェの研究は、子どもが外界を認識するための心的枠組みであるシェマ(認知構造)を、環境との相互作用によって変換させていく過程に向けられている。シェマは、論理の構造(ピアジェは、積極的にいつでも行為となって繰り返されうる「行動の下書き」のようなものと定義している)であり、主体的な働きかけを通じて、「同化」、「調節」、「均衡化」と姿を変化させていく。ピアジェによれば、論理構造の変化をもたらすメカニズムは発達的に不変だが、論理構造自体は段階的に変化していくと仮定し、経験に応じて作り変えられ、豊かになり、発達を遂げていくとしている。

ちなみに、知的発達は、

  1. 感覚運動器
  2. 前操作期
  3. 具体的操作期
  4. 形式的操作期

の4つの段階に区切られているが、詳細については後述。