臨床心理学にいる

心理学のあれこれ

心理学史 078 臨床心理学の発展

臨床心理学は、人格心理学、精神医学、異常心理学、社会病理学などの知識と技術を統合して、特定の個人の生活における障害や悩みなどの実態と原因を解明し、その解決や治療を試み、合わせて予防のための対策を講じる心理学の応用領域である。

心理学の名称は19世紀末、ペンシルベニア大学に心理学クリニックを開設したウイットマーに始まる。臨床心理学は精神医学とともに発展してきたが、第二次世界大戦中に戦争による精神障害者を治療対象とすることになったことで社会における活動の場が広がった。

今日の臨床心理学の中核をなすのは、ロールシャッハ・テストに代表される投影法やミネソタ多面人格目録(MMPI)に代表される質問紙法を用いて行われる心理アセスメントと、各種の精神障害や社会不適応の問題などの改善に向けて実施される心理療法である。心理療法は、フロイトの流れをくむ精神分析療法、学習理論を応用した行動療法、ロジャーズが提唱した来談者中心療法などを中心に、さまざまな技法が開発されている。